2014年01月21日

1月21日の記事




本日紹介のラムは「ペール・ラバ59º」と「ビエール ラム ブラン」です。


「ペール・ラバ59º」
生産地域であるマリーガラント島は、カリブ海のフランス領グアダループ島の南東に位置しており、グアダループ島を含めて「グアダループ県」を構成しています。ペール・ラバが作られるポワゾン蒸留所は、1860年に設立され、そのマリーガラント島の西部海岸沿いから少し内陸部に入った看板が無ければ見逃しそうなほど目立たない場所にあります。そして同時に世界で最も少ないラム蒸留所と言っても過言ではないでしょう。入口から全ての設備が見渡せるほどに狭い敷地、その中にあるとても小さな蒸留器。フレンチ・クレオール・ラムの生産量は全てのラムの数%でしかありませんが、その中でも突出して小さな蒸留所なのです。まるで自家蒸留さながらに一本一品が丁寧に作られています。「ブラン 59º」はステンレスタンクで休ませた後、オーク樽で1~2ヶ月寝かせてからボトリングされる。


「ビエール ラム ブラン」
マリーガラントは直径約15キロメートル、面積150ヘクタール程のとても小さな島で、ラムの生産が主な産業の一つになっていますが、マルティニーク島産のラムとはまた一味違ったユニークで個性的なラムが多く存在しています。ビエール蒸留所は元々同島に砂糖工場として200年程前に建てられましたが前オーナーが1950年に買収すると共に、ラム蒸留所として稼働を開始。現蒸留所長のドミニク・ティエリー氏が1975年に経営と生産を受け継ぎ現在に至っています。この蒸留所最大の魅力である「ラム・ブラン」は繊細かつまろやかな甘みが特徴です。



  


Posted by BAR 風 at 17:53Comments(0)